両想い【完】
「マジ?なぁ、聡からみてさぁ、
俺と美愛、ほんと近づいてるか?」
「あぁ、かなりな。
最近はさ、お前と美愛ちゃんが
付き合ってるんじゃないかって
噂もあるくらいだしぃ?
彼女にとっては文句なしに、
一番近い仲のいい男だろ、祐は。
自信持てっ!!」
「噂は、美愛が傷付かないならいいんだ…」
「お~お~、すごいねぇ、
変われば変わるもんだなぁ。
こんなに彼女いないのも初じゃね?」
「あぁ、1週間もしたら次、いたからなぁ…
でも、今はそんなん、したくねえし。」
「まっ!いいんじゃん、
あ~っ!土曜の体育祭さぁ
弁当頼んでみれば?
俺は遠慮してやるからさぁ、
あっ、つまむけどね?(笑)」
「えっ…大丈夫か…それ。」
「だって葵らに大量に作ってたじゃん、
言ってみて反応見てみろよ、
無理そうなら誤魔化しゃいいじゃん」
「ん…確かに…よしっ!!明日頼んでみるわ」
「おうっ頑張れ!!
あ、唐揚げリクエストしといて、ヘヘヘッ」
そんな話をしながら、バイトに向かった。
***
翌日、昼休みに弁当の話を出してみた。
すると、照れているが喜んでいるっぽい顔で『うん、頑張って作るから食べてね!!』と言ってくれた。