両想い【完】
「えぇ~いいじゃん♪
夕飯OKの人は駅前のファミレスいこ~よ!
夏スイーツフェア食べたいぃ!!」
山野が元気よく叫んでみんなで苦笑しながらも「行こう」ってなった。
片付けて美愛の家を出る。
***
「いただきまぁす!!」
休日の夕飯時で少し待たされたが、8時前にはテーブルに料理が並んだ。
「山野ぉ…お前よく食うなぁ」
聡が感心したように言う。
「でしょう~?すごいでしょう♪
後のスイーツもちょ~楽しみ!」
「俺は、ほめたのか?…
はぁとにかくすげぇわ(笑)」
美愛はドリア、他はハンバーグディナーセット(グリーンサラダ・スープ・ライス付きでプレートにはじゃがバターや温野菜も乗ってる…)を食べ始める。
山野は言ったように残さず、俺らにそんなに遅れることもなく、食べきった…。
「美愛!スイーツ食べるよね?」
既にメニューを手にしながら聞いている。
「う~ん…食べてみたいのはあるけど…
今日は止めておくよ、
お兄ちゃん居ないし…」
「えっ?なんでここでお兄さん?」
暁人が不思議そうに聞く。
「あのね、もし残してしまったら
申し訳ないから、兄が居るときは
半ぶんことかしたりで助けて貰うの」