両想い【完】
離れがたい…
でももう11時近い、これで明日のテストが失敗したら美愛が気にするだろう。
心を鬼にして、立ち上がり帰ることにした。
***
玄関までいくとリビングのドアが開き光輝さんが顔を出した。
「その靴、やっぱ祐かぁ、
男とはいえ遅いから気をつけろよ?
美愛が泣いちまうから、さぁ(ニヤリ)」
…ヤベェ…ぜってぇバレてる…
全てお見通しなんだな、光輝さん。
「はい、気をつけます、美愛、
ここでいいよ、おやすみ」
「今日はありがとう、ここでごめんなさい、
明日から頑張ろうね、おやすみなさい…
あっお家に着いたらメールだけでも、いい?
もらっても…」
「ん、わかった。じゃあ、失礼しました~」
***
『ただいま!!明日は頑張ろうぜ、お休み』
メールを送り急いでシャワーを浴びてから明日の科目の勉強にとりかかる。
ふと、思いつきまたメールする。
『明日から毎朝、西中央駅で待ち合わせして行こうぜ、何時がいい?』
返事直ぐにくるかなぁ…おっ、はえぇ(笑)
『(///∇///)嬉しい…ありがと。私はいつも7:51の前から2両目に乗るよ♪これで大丈夫?』
『了解、おやすみ』
『はい、お休みなさい』……
起きてるのにすでに夢の中にいるようだった。