両想い【完】


離れがたい…


でももう11時近い、これで明日のテストが失敗したら美愛が気にするだろう。


心を鬼にして、立ち上がり帰ることにした。


***


玄関までいくとリビングのドアが開き光輝さんが顔を出した。


「その靴、やっぱ祐かぁ、
男とはいえ遅いから気をつけろよ?
美愛が泣いちまうから、さぁ(ニヤリ)」


…ヤベェ…ぜってぇバレてる…


全てお見通しなんだな、光輝さん。


「はい、気をつけます、美愛、
ここでいいよ、おやすみ」


「今日はありがとう、ここでごめんなさい、
明日から頑張ろうね、おやすみなさい…
あっお家に着いたらメールだけでも、いい?
もらっても…」


「ん、わかった。じゃあ、失礼しました~」


***


『ただいま!!明日は頑張ろうぜ、お休み』

メールを送り急いでシャワーを浴びてから明日の科目の勉強にとりかかる。


ふと、思いつきまたメールする。


『明日から毎朝、西中央駅で待ち合わせして行こうぜ、何時がいい?』


返事直ぐにくるかなぁ…おっ、はえぇ(笑)


『(///∇///)嬉しい…ありがと。私はいつも7:51の前から2両目に乗るよ♪これで大丈夫?』


『了解、おやすみ』


『はい、お休みなさい』……


起きてるのにすでに夢の中にいるようだった。



< 146 / 364 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop