両想い【完】


「ぶっ!なんだ師匠ってクククッ…
祐…お前も貢ぎ物でもしとけば?」


ばか笑いしながら暁人を待つ。


「まぁ…昨日あれから二人でもう少し
話しをしてたわけ、で、俺が告ったの。
以上!!」


「ええぇ~簡単過ぎだろうがっ!
告って、んでもちろんOKで?
今朝から仲良く肩組んだり、
恋人繋ぎしたりで見せつけて登校してきて、
ラウンジではイチャイチャっと
チューしちゃって?…
みんなに見られて?」


「んな、言うなっ…
言葉になると、なんか恥ずいだろうが…」


「うるせえよ、あんなヘタレだったくせにさ、
1日でなんだよ、自分だけ
幸せオーラ出しまくりやがってよ…
少しくらいいじめられてろ…
あっ、も一人オーラ出てた…(ニコリ)
美愛ちゃんもだっ!!」


急に話を振られてビックリした顔で『からかわないでね?』と小声でお願いしてた。


「お待たせ!!」


暁人が来たので駅前のモール内にあるマックに早速向かう。


***


1時半を過ぎてやっと椅子に座り食べ始めた。


山野は散々文句を言いながらバクバク食べてる。


美愛も、美味しそうに大きな口でかぶりついていて、気取らない、ぶってない性格を今更ながら嬉しく思う。


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