両想い【完】


勢いよく食べ一段落したところで暁人が提案。


「なぁ、明日現国だろ?
おれさぁ、ヤバくてさ…
少しだけ勉強会してくんない?」


「じゃあ~大丈夫なやつは図書館行くか?」


「あたし3時までならOK~!」


「俺はバイトないし、まぁ何時でも?」


「美愛、どうする?」

少し考えていた美愛に俺は聞いてみた、美愛が無理なら一緒に帰ろうと思って。


「うん…お勉強はみんなとしたい、
でもね、今日はほんとに久しぶりに
家族四人が揃う日だから…
みんな?ごめんね…」


本当にすまなそうに謝る美愛にみんなは『それ大事』『気にするな』と言ってた。


「じゃあ、俺は美愛送って、
今日は帰るわ、山野も、
両手に花で充分だろ?(笑)」


「だねぇ、しかも、あたしより
成績悪い誰かさんには教わる科目ないしぃ~」


「あはは~確かに~」


聡まで俺をバカにする、が、これが美愛のためにわざとなんだと、気がつく。


美愛が俺と、気にやまずに帰るためだ。


サンキュー聡。


「それじゃぁ、行きますかっ」


マックを出て俺達は別れた。



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