両想い【完】


***


28日


講習も3日目、明日は中休みだ。


俺は1つのデート計画を立てた。


でもどんなデートかは美愛にはナイショ。


講習が終わり一緒に下校する。


いつもならこのまま夜まで一緒にいて夕飯も二人で食べる。


でも今日は明日のために買い物に行きたかった俺は、ほんの少しだけ美愛に違うことを言って明日は朝の9時に駅前待ち合わせと、約束し4時頃に帰った。


***


俺は自宅に一旦帰りに、バイクに乗って馴染みのバイク屋に行った。


実は明日は初・バイクデートにしようと計画したんだ。


俺がバイク好きなのは前から話していたし、会わない土日には、ダチとツーリングしている話しも聞かせていた。


美愛は乗ったことがないから、怖くないの?なんて話していた。


で、今、整備と美愛専用のメットを買うためにきたってわけ。


「よぅ、祐じゃね~か、調子悪りぃの?」


店員の颯太(そうた)さんが話しかけてくる。


「違いますよ、明日、
大事なやつを乗せるんで、
見てもらいたくて…」


「へぇ~、お前、
バイクには女乗せないって
言ってなかったか?」


「言ってました…けど!
あいつは…本気なんで…乗せます…」



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