両想い【完】
「あぁ、嫌いになったりしてない、
好きだ、美愛のことが大好きなんだ…!
重くない、そんなの、思うわけないっ…」
「嬉しい…
私も祐君が誰よりも大好き…
大切な人。失いたくないよ…
離さないでいてもらえるように、
私…自分に自信が持てる素敵な女性に
なるように頑張る…ね?」
最後は俺の大好きな笑顔で、俺をしっかり見ながら言ってくれた。
暑い日射しも、ほんの少しの視線も何も関係なかった。
今は美愛だけ…感じたい…
またグッと抱きしめてから、ほんの少し体を離し直ぐに唇を重ねた。
右手で美愛の頭を支え、左手は背中を支え、角度をつけながら美愛の唇を食んでいく…
少し苦しいのか唇が開いてきたので、唇をくるりと舐めてみると…さらに開けたので直ぐに舌をいれ美愛の舌を追いかけて絡める…
顔を右に左に角度をかえながら、舌を絡め、キスを続けた…
「んんっ……んっ、あぁ…」
少しの水音と美愛の啼き声、俺の息づかい…
「はっ…はぁ…んん…」
支える左手が無意識に美愛の背中を撫でる…
「はぁん……あ、ぁ…っ…」
どのくらいそうしていただろう…
ゆっくりと銀糸を繋いだままの唇をゆっくりと離した…