両想い【完】
あぐらをした俺の上に美愛をひっぱりあげると足の間に横座りさせる。
背中を撫でながらひきよせる。
美愛は頭を俺の首辺りに預けてもたれている。
顎を持ち上げてその手の親指で唇を撫でる。
そしてまた、何度か深めのキスをする。
「はぁ…ぁぁ…んぁ…」
唇から銀糸を繋げたまま離れる。
力なく寄りかかる美愛をそっと床に横たえる。
「美愛…今日は…最後までぜってぇしない…
だから…もう少しだけ…いいか?」
美愛の上に跨がり見つめる。
潤んだ優しい瞳が不安に揺れ始める…
無理はさせられないよな…
俺が起き上がろうとすると美愛が「ぅん…」
と小さく呟いた…
「ありがと…大切にするから…」
そう言いながら美愛の耳に唇を近づけ、チュッと
キスしてみる。
「んっ…」
右手で頬をそっと撫でながら左ひじを美愛の肩の辺りについて体を支える。
次に舌を耳からツッーっと首に沿わせて舐めてみる。
「ふぁぁ…ぁ~」
背中が少し浮いてしまうようだった。
美愛の右手は俺の左腕を掴み、左腕で目を覆っている。
首から鎖骨まで舐めていく。
頬を撫でていた右手を美愛の左の胸の上にそっと覆い被せてみる。