両想い【完】



「は、恥ずかしい、のは消えないよぉ…
でも、私がおかしいんじゃ、ないのね?
よかったぁ…あっ、でも……
よくない……ウゥ…グスッ…ウゥァ~ン」


???なんで泣いた?何がよくない?


「美愛っ!どうした?何がダメ?」


「ウゥ~祐君~このヤキモチはぁ~グスッ
どうずればいいでずがぁ~あぁぁ~ん」


押さえきれなくなったのか、号泣してしまったが、何かにヤキモチを妬いているらしい。


しばらく背中を撫でて気持ちが落ち着くのを待っていた。


***


涙がようやく止まり号泣してしまったのを恥ずかしがる美愛。


「何がダメだった?」


「…祐君、怒らないでね?
嫌わないでね?」


「そんなんないから言ってみ?」


俺はベッドに寄りかかり美愛を伸ばした足の間に座らせ、後ろからお腹に腕を回し、肩から顔を覗き込んで話す。


「うん。私は…彼氏、お付き合い、
手を繋ぐ、登下校、デート、
キ、キス、そっそれ以上…
とにか、く初めてもこれからも祐君、
祐君だけ…です。」


「それ、すげぇ嬉しい…な」


そう返事すると、また泣きそうな顔をし、美愛が何を言いたかったか、分かってしまった…。


女との付き合いやキス、その先も俺は経験してるから、『おかしくない』『感じてるから』なんて言うし、俺は初めてが美愛じゃない…。




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