両想い【完】
それを仕方ないと思おうとしてもダメで、ヤキモチをどうにも出来なくて泣いたのだ。
「美愛、俺の初めてかなり美愛だよ?」
「えっ?嘘は…いや、だよ?」
「そんなことしないよ、
ちゃんと説明する。聞いてくれる?」
「ん…聞きたい…」
「ありがとう」チュッ…
「まず告白、あれ俺の人生初ね。
そもそも、初マジ恋愛なんだ、美愛が。」
俺に寄りかかりながら、少し体を斜めにして左側から俺を見上げて聞いている。
瞳は驚きと喜びと嫉妬?…複雑で読み取れない
「俺は今まで、休み時間とか放課後とか
時間があると聡たちと過ごすほうが多かった
それのが楽しかったしね」
「でも、美愛は違う。
少しでも時間があるなら傍にいたい、
触れたい。一瞬も消えずに
常に美愛は俺ん中に居る」
「だからって、ダチをいい加減に
とかはなくてさ、逆かな、
美愛を大切にすればするほど
連れとの付き合いもすげぇ大事に出来てる、
なんだろ…人とちゃんと向き合うの、
美愛に教わってっからかな(笑)」
「う、れしい…」
「あっ、『あ~ん』もあれが初めてだ!」
そう言って見ると照れて瞳がクルクル。
「なぁ?嘘じゃないだろ?」