両想い【完】

夏休み3・計画と仲間



翌朝からまた一緒に登下校し、夏期講習を終了、やっと夏休みを向かえた気分だ。


***


ある夕飯時、その日は美愛のお母さんがいて3人で食べていた。


「ねぇ、高城君、あなたの親御さんて、
彼女と旅行とかって嫌がる方たちかしら?」


「はっ?えっ?旅行…で、すか…
いや、嫌がりは、ないと…
まぁ、美愛と付き合う前は俺はバイクで
ツレとツーリングで外泊とかはあったんで…」


「お母さん…?なんのお話しかなぁ」


俺はかなりのビックリだが、美愛も何も知らないらしい…


「実はね~
私のクライアントが、
オープンしたホテルがK市にあってね?」


一口ビールを飲んでまた続ける。


「で、13・14・15の2泊、
繁忙期で構えませんが是非にって
言われてたの。
で、友人と約束をしていたんだけど
私は初日、友人は中日が仕事でね…」


『まったくねぇ』なんてまた、ビール。


「でね、もう来週でしょう?
もったいないでしょう?
そして、誰が大丈夫か?
美愛ちゃんしかいないわぁ~」


「お母さん♪いいの?」


「いいわよぉ~高城君サイドがOKならね?」


「今、電話しましょうか?」


こんなオイシイ話し断りたくないっ!!そう思った俺は行動した。


< 189 / 364 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop