両想い【完】


「あらぁ、話の早い子いいわねぇ、
是非して、で、替わってね?」


直ぐにかけるとお袋がのんびりと出る。


『なあに祐、今日は美愛ちゃん
夕食デーでしょ?』


「そう、あのさ、美愛のお母さんが
話しあるって、替わるぜ?」


『あら?なにかしら…
もちろん、構わないわよ…』


そこで俺は『お袋、です』と携帯を渡した。


旅行、めちゃくちゃ嬉しい…けどこれってどう受け止めるべきだ?


***


結果、両方の母親は仲良くなり、旅行は許可がでて、行かれることになった。


美愛のお母さんが『緊急用に高城君の連絡先を美愛から聞く、後で試しメールする』と言われ…何か俺だけに伝えたいことがあると思い『待ってます』と答えた。


K市は少し山の中にあり、そこは自然を生かしたリゾートホテルらしい。


***


美愛の部屋で四日後に急に決まった旅行について、いろいろ決める。


電車の時間を携帯で俺が調べている間に、美愛はパソコンでホテルを検索し、ホテル内や、廻りの遊べるとこなんかを見てる。


「うわぁ~!祐君、祐君♪見て!」


呼ばれてパソコンを覗くと客室の写真。


「おぉ~!すげぇ!!
高校生じゃ、まず泊まろうとかできないな、
ラッキィー!」



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