両想い【完】
***
花宮のショッピングモールで水着を選ぶ。
特設会場は賑やかで人が多い。
俺は美愛の手を恋人繋ぎして離さず、店内を見て回る。
カップルで来てるやつが意外といて、別に俺も恥ずかしくはなかった。
俺は美愛に合いそうな淡いピンクに黒のドットが入った、シンプルなビキニを試着させる。
試着室から顔だけを出して俺を呼ぶ。
「祐君…これは…大丈夫?」
そう言われて、美愛が顔を引っ込めたとこから、今度は俺が見てみる。
!!!!…ヤバ~イ…
去年と胸のサイズが変わったと言ってた美愛のそのビキニ姿は綺麗で、でもヤバイくらい色っぽい…
くびれたウェスト、たぶんEカップくらいのバスト、大きすぎない腰と、細いけどちゃんと形のある脚…キレイにあいてる鎖骨…
しばし、顔だけ突っ込んで黙ってる俺…
売り場から見たら変態だな…
「やっぱり大丈夫じゃないよね?
ビキニって私初めてだし…恥ずかしいよ」
「いや、すげぇ似合う…みとれてただけ
他のやつには見せたくねぇけど、
俺だけのために着て欲しいし…
よし、それに決まり!!」
試着室から顔を戻した俺は顔が火照っているのがわかったし、体が反応しそうでヤバかった。