両想い【完】
チョコラテで心も穏やかになり俺のバイトもあるため、帰ることに。
***
「祐君、今日もいろいろたくさんありがと」
「ん、俺も楽しかったし」
「えっと…明日はどうする?」
「明日はさ、俺、バイク仲間と
集まりあってさ…」
「そっかぁ、ん、我慢する」
「いや違くて…美愛、一緒に来ないか?」
「ふぇっ!?」
「前からみんなに言われててさ、
店の颯太さんとかにも、早く会わせろって
で、どうかな?」
「嬉しいぃ~!!絶対行きますっ、
連れていって下さい!」
大喜びの美愛と複雑な俺。
明日は昼から顔を出すことにし、バイト前に美愛を送り届けた。
***
翌日、スキニーパンツにゆったりした五分袖の上を着た美愛をバイクに乗せて店裏のガレージへ。
あまり肌の見えない格好で安心した。
美愛は手土産だとか言って、自分で揚げた野菜チップスを持っていた。
「聡も居るからな、でも、
俺の傍から離れんなよ?」
そう言って手を繋ぎガレージ内へ入る。
タバコの匂いがふわぁっとするガレージには、すでに7人居た。
「ちわっ!!」
声をかけると一斉にこちらを見る。
「こんにちはぁ~」