両想い【完】


グゥ~ッ…キュル~


二人のお腹が同時になってしまった…


「ふふふっ、アハハハッ!!」「ハハハツ!!」


吹き出してから顔を見合わせ、また爆笑し、『ふぅ~』と深呼吸する。


「8時前か、食事チケット、
ルームサービスもOKだよな?」


泣いた美愛を外出させるのはいやだったので、
ルームサービスで遅い夕食にすることにした。


それから順番にお風呂を使う。


俺は自分が段々、緊張してきたのがわかった。


***


11時半過ぎ、二人とも風呂も終わり何となくギクシャクした雰囲気が流れる。


さっき、あんなことがあったばかりで、横に寝たり抱きついたらダメだろうか。


今日、最後まではなくていい…でも、この腕で
抱きしめて眠りたかった。


「美愛、寝ようか?」


「!っ…うん」


瞳がクルクルしていて、緊張と照れが表れた顔で俺を見上げる。


俺は気持ちをちゃんと話しておこうと、美愛の手を引いて二人でベッドに座った。


***


「美愛、大事な話し、していいか?」


「…はい」


左手で美愛の肩を抱き寄せ、右手は美愛の右手と繋ぎ、話し始めた。


「俺…いまめちゃくちゃ緊張してる」




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