両想い【完】
ほんの少し触れただけの唇が、熱くなる…
「私…やっぱりまだ不安で怖い…
でも、祐君と、祐君にって…決めてるの
……あのね…来月…私…誕生日なの…」
「ん、山野から聞いてるよ」
「その、17歳になる日まで待って…くれる?
それまで…に、えっといろいろ、と…気持ち、
うん、向けるから、無理にじゃなくて、ね
私が…そう願って…る、から…」
「美愛…?無理は無しだからな?
しかも、さ。それ、俺のほうが
プレゼント貰えるみてぇ…
みてぇってか、そうだよな、どう考えても。
すげぇ嬉しすぎ…」
二人で照れ笑いしながら見つめ合う。
軽く触れるキスをどちらからともなくかわす。
「美愛、今日は、さ…
一緒の、一つのベッドで美愛のこと
抱きしめながら眠りたい…だめか?
…ぜって~に嫌がることも、
最後までも…しねぇから…」
美愛の瞳を覗きこむ…こんな顔できんだなぁ俺…って思う位の真剣な俺だけが映ってる。
「……うん…私も
祐君の傍にいたい…
抱きしめて貰うの…好き…」
恥ずかしいのか体温が上がってる感じの美愛に触れているとこちらもカァ~ッと熱くなる。
「寝よう…」
美愛と一緒にベッドに横になり向かい合い腕枕で抱きしめる。