両想い【完】
「祐君?」
「どした?」
腕の中から少し顔を上げて俺をみる。
「大好き…」
「っ!美愛っ!…なんで今…んなこと言う」
「ん~、溢れた、みたい(ニコリ)」
「ったく!!煽るなっ!!」
少しキツく言うと驚きちょっと怯えた?か…
「んぁ~、いや、嬉しいんだ、だけどさ、
今の俺は欲求を最大限我慢してんだ…な?
だから…その、なんだ…
か、体が、な?反応しちまうようなこと
言われっとさ、俺もキチイんだ…
こっちの都合なんだけどさ、ごめんな?」
「えっと…うん…ごめんなさい…
離れたほうが…いい?」
真っ赤な顔、何を言われたか理解ようだ。
だってさ、ベッドの中で抱き合ってるんだ、少しだけど反応してしまった俺自身が、ちょうど美愛の脚の付け根辺りにあって…俺はちょっとだけ腰をひいて空間を作った。
「これで平気だから美愛は離れないで」
そう言って鼻にチュッとキスした。
「祐君…質問していい?」
「ん?いいよ、なに?」
「この体勢だから、
一言がダメだったってこと?
あんまり…さっきみたいなのは素直に
言わないほうがいいの?
あと、ね、それは、その…私だけって
思っていい?何か言われたりしても、
他の子にはならない?」
可愛いことを考えんだなぁ。