両想い【完】
日常と小事件
夏休みの旅行は俺の持ち物にあった小さな箱の出番はなく、それでも二人で満たされた3日間を過ごした。
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旅行の翌日は付き合って1ヶ月記念日。
今までそんなの、相手に言われるまで気づきもしないし、言われたって俺からはなんもしなかった。
だけどその日は、バイト前に美愛にぴったりだと思った向日葵の花束を、抱えて会いに行った。
会わない予定だったが、在宅してるのは知っていたからサプライズは大成功!!
玄関先で号泣(笑)…
家にいた光輝さんにからかわれた。
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残りの夏休みもいられるときは一緒に、でも、美愛の誕生日にむけて、少しだけバイトを増やした。
キスと、ほんの少しの触れあいでなんとか自身をなだめて過ごす。
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8月29日、中途半端だが、2学期が始まった。
美愛は旅行のお土産を山野と聡、暁人に渡していた。
俺は聡達に既に旅行話しはしていたので、学校で根掘り葉掘り聞かれずに済んでホッとした。
美愛から話を聞いたんだろう、山野から『祐君見直した』と誉められた。
また、5人で過ごす日々が始まった。
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なんでもない日常を幸せに過ごしていた俺達にちょっとした、小さな事件があったのは9月14日だった。