両想い【完】


***


誕生日まであと6日


日曜の今日は昼にランチを兼ねてデートだ。


ホテルの話をしようと決めてた。


美愛はどう思うかな…


がっついたやつで、格好悪いとか思われないか、ちょっと心配…


***


待ち合わせたカフェに入ると美愛はすでに座っていた。


「美愛」


声をかけて丸いテーブルなので近めに座る。


「なぁ、美愛?22日なんだけどな、
泊まり…とかは無理かな?」


「泊まり…?」


「あぁ…二人でさ、ゆっくり過ごしたくてさ…
××コンチネンタルホテル…予約したんだ。
勝手して悪りぃなぁとは思ったんだけど、
美愛の誕生日…最高の日にしたくて、さ」


しばらく、瞳をクルクルさせて考えているようだったが、頬を染めながらも『大丈夫…』と言ってくれた。


泊まることが、どんなことになるか…想像したんだろうが、少し位は準備してもらわないと、目の前で拒否られたら俺だってキツいし。


ホテルの話しは俺が、美愛のお母さんに連絡し、親からも許可をもらった。


なんだか…『その日に娘さんとHさせていただきます』…って言ってんのとおんなじで、恥ずかしかったが…


そのあとは俺のバイトまでウィンドウショッピングして楽しんだ。



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