両想い【完】
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誕生日まであと3日
あの鈴野事件?から暁人とは普通にしていたが、今日の昼休みに進展したと聞かされる。
「んと、さ…
真琴とちゃんと付き合う…
ことになったから…
いろいろサンキューな」
「おおっ!やっとか(笑)よかったな、
山野もお前に惚れたんだ、」
「ん~、まぁ
なんか、前のやつが酷いやつだった
らしくてさ…恋愛なんてコリゴリって
思ったらしいけど、祐と美愛ちゃん
見ててなんか考え直したらしい」
「へぇ…まぁ、4月の始業式んとき、
美愛に慰められてる山野は見たな、確かに。
まっ、俺らがいい風に影響したんなら
よかった、あとは、聡だな」
「聡は遊んでるってわけでもなさそうだし、
密かに思ってるやつがいるとか?」
「どうかな、わかんねぇ」
夏休み前に暁人が告白し、『友達』として、一番近くにいた二人が『カレカノ』になった。
今までなら付き合うまでにそんなに時間をかけたり、待つなんて考えられなかったが、今の俺は違う。
想い続けた時間が、想いの深さとは言わないが、それでもそれだけ大切にしてきたものだ、けっして蔑ろにはできない。
美愛にとってもhappyなことだろうな。