両想い【完】


***


誕生日まであと1日


明日の話をしながら美愛と下校中。


照れたり膨れたり、笑ったり睨んだり(笑)忙しい美愛の顔を見ていると、ほんと飽きない。


どうやら、山野がなんだかレクチャーしたらしく、テンパってる美愛。


余計なことしなくていいのに、山野のやつ…


体調は大丈夫なようで、俺も一安心。


明日は、××コンチネンタルホテルに隣接している、小さめの遊園地で遊んで、夕食を済ませ、ホテルへ行く予定だ。


俺は、ようやく体も、心とともに抱けるんだと思うと嬉しさで堪らなくなる。


プレゼントのピアスも用意したし、大切な小箱も荷物につめた。


「ねぇ、祐君」


「どうした?」


「私、ね、何日経ったら、その…いいとか
そんなのは分からないんだけどね?
カレカノになってから、祐君が
私を本当に大切にしてくれたこと
感謝してるの。
だから、ここまでしてくれた
祐君になら、明日って…心が決まったの
待っていてくれて、ありがとう。」


「俺こそありがとう
明日は、誕生日をうんと楽しもうな」


二人で手を繋ぎながら明日への期待を胸に帰宅した。




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