両想い【完】
美愛の誕生日
9月22日はまだ暑さの残る晴れの日だった。
9時に美愛の家へバイクで迎えに行った。
出てきた美愛はショートパンツにグラディエーターサンダルで、可愛いシャツに薄手のカーディガンみたいなのをはおっていた。
いつも可愛いけど、今日はうっすらと化粧しているらしく、髪もアップでさらに可愛く綺麗だった。
「おはよ、美愛」
「おはよう♪祐君」
「お誕生日おめでとう」
「ありがとう!」
バイクに乗せて遊園地へ。
***
美愛はジェットコースターなどは好きらしく、
楽しく二人で乗っていく。
昼は簡単にハンバーガーで済ませた。
さらに、乗り物に乗ったり、プリクラを撮ったり楽しんだ。
5時過ぎ、遊園地を引き上げ夕食を食べるために店を探す。
歩いて少しのところに隠れ家見たいなビストロを二人で見つけた。
なんだか、そんなささいなことが本当に幸せだと思った。
店のおもてにあるボードを見ると、値段もよさそうでそこに決めて入った。
「うわぁ~素敵なインテリア…」
やはり母親がインテリアデザインをしているからか、美愛とでかけるとこんな会話がよくある。
「いいな、この店…
これからも何かの記念日とか、
ここにしらいいかもな。」