両想い【完】
「うん!私もそうしたいなぁ、
なんだか二人の特別…」
嬉しそうに微笑みながら、案内された席に座り、メニューを見る。
「う~ん、ビーフシチューとラタトゥイユ…」
「あ、俺もビーフシチュー迷う
じゃあ、俺がビーフシチュー頼むから
美愛、そのラタ、トゥ…?とか
いうのにしな、こっち食わしてやるから」
「いいの?ありがとう!」
注文をするときに、店員にケーキはあるかと聞いてみた。
「はい、スイーツプレートやカットケーキ
ご用意出来ますが、もしかして
お客様、何か記念日でらっしゃいますか?」
「あ~、今日、こいつの誕生日で…
大丈夫ならプレート?、でお願いします」
「そうでしたか、おめでとうございます。
もちろん、かしこまりました、承ります。
お誕生日のこの日にいらしてくださった
ことが素敵な記憶になりますよう
心を込めてお作りします。」
店員の温かい言葉に二人で微笑み合いながら、料理を待った。
しばらくすると、湯気を出しながら美味そうな匂いとともに、料理が運ばれ、二人でスプーンを手にした。
「!!っ…美味しい…」「つ!美味い!!」
同時に出た言葉にお互いを見てまた笑い会う。