両想い【完】


「関係あるわっ!
真はあたしの彼氏でしょう?」


「それは…夏休みの話だよな?
納得して別れたろ、俺達…
何で今さら付きまとう…?」


なんだぁ?こいつら夏には別れてたのか?


あの騒ぎは完全な相模の一人相撲で、俺らは巻き込まれた?


「でもっ!真はあたしをまだ
好きだって、いったじゃない!」


「それは…好きか嫌いかどっちかって
聞くから、嫌いではないからって
だけで、恋愛感情で好きではないよ
そもそも、別れたのはお互いに
合わなかったからだろう?」


どうやらほんとにつまらない見栄や嫉妬から、俺と美愛はキス騒ぎを起こされて、嫌な気分を味わったようだ…呆れてしまった…。


「あのぉ…相模さんは何か
言いたいとか、してほしいとか私達に
あるのかな?
河野さんは、もう、お話しは…
言いたいこと…出しきりましたか?」


「言いたいことならたくさんあるわっ!
あんたが邪魔っ、キライっ!
大っキライ!!幸せですって顔で
いちゃついて、周りが
引いてんのがわかんないわけ?」


「そうですか…
嫌いとはっきり言われて悲しいですが、
人は完全ではなく、どうしたって
合う方とそうでない方がいますから
しかたないですね…」




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