両想い【完】


俺が山野とバイトのことで話してから、俺はまだ、美愛と向き合えていなかった。


ずるずると時間が過ぎて19日、いきなり20から24までバイトすることにしたと、聞かされた。


俺は自分の勝手は棚に上げ、24にも夜8時までバイトを入れた美愛に冷たく言ってしまった。


『気が楽』と…。


その瞬間、悲しい、寂しい、苦しいって顔をしているように見えたけど、X'masの予定もちゃんとは伝えてなかった俺が言えたことじゃないけど…そのままにしてしまったんだ。


その日の下校時は手は繋いでいたが、あまり会話もなくて、ちょい、やばいか?と思った。


翌日は朝は一緒に登校したが、帰りは急いでバイトに行くからと別々になった。


さらに元気のなくなった美愛をみて抱きしめたくなったが、変な意地?、が邪魔をして、素直になれなくなってた。


さらに翌日はたまたまクラスの話が長引き、迎えに行けずにいたら、聡が来て美愛は寂しそうに帰ったと教えてくれた。


終業式の土曜、暁人達と昼を食べて帰るかって話になり、美愛を誘おうか…考えてると暁人がきっと当然のように山野が連れてくんだろって言うから、俺からは連絡しなかった、いつもならそれでもメールするのに…


下駄箱で待っていると、美愛が見えた。




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