両想い【完】


俺のは色の石…そう誕生石ってやつらしい。


互いに相手のを持ってるのがいいかなぁって、まぁ、店員にいろいろ聞かされたんだけどな。


とにかく二人は大満足だ。


10時近くになり、寒くなってきたから美愛の家に帰ることに。


明日は仲間でX'masパーティーする予定だが、夕方から。


今夜はなんと美愛父さんが、部屋は別だが泊まっていいって!!


***


「ただいまぁ~」


美愛が元気よく玄関を開けるが、真っ暗…。


「あれ?お母さん?」


二人でリビングへ入るがそこも誰もいない。


ダイニングテーブルにメモ書き。


『ママはパパとデート、の予定が出張!!
パパは明日急な大きな会議で遅くまで準備
のために帰宅は未定よ。
光輝は研修中…
なんて寂しい家族なのかしら。
美愛だけは、高城君と愛のあるX'masをね。
じゃ、merryChristmas!!』


「あらぁ…なんか…わが家らしい、ね?」


そういってほんの一瞬浮かべた寂しさを笑顔で消し去り俺を見上げる。


俺は抱き寄せて『ラッキー』と呟きチュッとこめかみにキスする。


『ラッキー』のさすところが何となくわかったのか、真っ赤になる美愛。


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