両想い【完】
勉強は…数学はめちゃ得意、他は…赤点とまではいかないけど…ハハッ…まぁ、それはいいよな。
俺は、バイクやサッカー好きのダチと、毎日騒いで楽しくやってる。
***
この学校は男子が人数多くて、クラスには女子は12、3人。
高2からの理系・文系編成で理系はさらに女子が減る。
そして、進級して選択した俺の理系クラスは男子27人女子7人。
このまま2年間を過ごすんだ。
2―S3が今日から2年間、俺が過ごすクラス。
S〈理系〉が4クラス、L〈文系〉が2クラスあって由紀は2―L2、結構場所が離れてる。
***
クラス編成表の前で確認していると、
「嫌だなぁ~、由紀、祐君と離れちゃったぁ」
なんて甘えた声でしょげている。
……いや…文系を由紀が選んだのなんて、付き合う前で知らなかったんだ、我慢してくれ…。
同じ学校内なんだ、クラスくらいは離れても別に俺としてはどうってことはない。
冷めてる?いや、自分の時間や友達もいろいろ大事にしたいから、さ。
「いいじゃん、由紀。行き帰りはなるべく合わせるよ、なっ?」
頭をポンポンとしてやりながら慰める。