両想い【完】
「と、とりあえずケーキ
食べようか?」
慌ててしゃべる美愛を見て笑ってしまう。
「焦りすぎ…クククッ」
『もうっ』って俺の腕を叩く真似する美愛を引き寄せ唇にキスをした。
「さっ、食おうぜ、美愛が
頑張って売り切ったケーキ♪」
***
リビングでX'masのドラマを見ながらケーキを食べて、いろんな話をする。
こんな普通のことがめちゃ幸せで心が温まり、笑顔になる。
12時近くになり、俺から風呂を使わせてもらい、今夜寝る和室に案内された。
***
貰った財布に詰め替えてると、和室の襖が開いて美愛が風呂上がりで立ってた。
「財布、バッチリ!!
結構探したんじゃねぇ?
ありがとな」
「ううん、探すのも楽しかったよ」
俺の傍に座り財布を撫でる。
俺は財布をバッグに戻し美愛を包み込むように、後ろから座り直す。
美愛の顎を支えてこちらを向かせ、深いキスをする。
初めて結ばれた美愛の誕生日から、俺たちは互いの部屋かラブホテルで週に1、2回は愛し合ってた。
恥ずかしがるのは変わらず、可愛いままだが、体はだんだんと俺を存分に感じるようになってくれてきたし、相性ってのか、とにかくリズムも感覚も俺は最高に気持ちいい。