両想い【完】


「ゆ、…くんっ…ここ、じゃ…」


キスの合間に言ってくる。


確かに…襖は…父さんがいつ帰るか分かんないし不味いな。


「美愛……
部屋、いっていい?」


瞳を除きこむと、羞恥と欲望が両方って感じに潤んでる。


俺はバッグから『アレ』をとり、美愛を立たせて部屋に向かう。


美愛の部屋は二階の奥にあり、ドアに鍵もかかる。


***


ベッドに座りキスをすぐ始める。


なんだか今夜は押さえきれなくて、急いで美愛を裸にして自分も脱ぎ捨てた。


まだ暖房がきいてない部屋に二人の甘い啼き声や吐息、水音だけが響く。

布団の暗い中で俺は美愛の深いところに唇を近づけて、舌で愛撫していく。


だんだんと体温があがり、布団はベッドから落ちて、絡まる二人が露になる。


「はぁ…ぁあ~ん、ん~ゆうっ、く…」


俺が指を深いところに入れるといっそう甘い声で啼き、体が反応してる。


俺は自身にゴムをつけて美愛に入り込む。


律動のたびに美愛の声と俺の息がきこえ、それがまた高まりを誘う。


「あっ、み…あっ、イク…よっ」「ぁぁあっ!」


今までよりなんだか、強い衝動だけで動いてしまい、無理をしたかもしれない…


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