両想い【完】


俺と美愛も春には高3…進路を確定しなくちゃいけない。


「そっか…
学部が違くても、同じ大学に行きてぇなぁ」


「私もっ!それも憧れだなぁ」


「医学部じゃなきゃ、
何に興味あんの?」


「うん…心理学、薬学…
それと教育学…かな、今のところは
祐君は?」


「俺は機械工学とか、そっちかなぁ」


「そっかぁ、二人の行きたい学部が
両方あって、尚且つ、中味のある
講義の大学かぁ…難しいねぇ
今度調べてみようね?」


「あぁもちろん、
これからも一緒だからな?」


そう言ってこめかみにキスを落とす。


美愛は嬉しそうにはにかむ。


***


花宮神社は明○神宮みたいな大規模神社ではないが、なかなか趣のある地元に愛されてる神社、なんだそう。


これはお袋からのいらない話しにあった。


「結構並んでんなぁ~」


神社に到着し、お詣りのために並びだして20分くらいたっただろうか、周りが騒がしくなり、『…8、7、6…』カウントダウンだ。


「美愛」


呼んで目を見つめあった瞬間、『1、0~』と聴こえ俺達は触れるだけのキスをする。


「happy new year!!美愛」


「happy new year…祐君…」


幸せの1年の始まりだ♪

< 315 / 364 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop