両想い【完】
俺と美愛も春には高3…進路を確定しなくちゃいけない。
「そっか…
学部が違くても、同じ大学に行きてぇなぁ」
「私もっ!それも憧れだなぁ」
「医学部じゃなきゃ、
何に興味あんの?」
「うん…心理学、薬学…
それと教育学…かな、今のところは
祐君は?」
「俺は機械工学とか、そっちかなぁ」
「そっかぁ、二人の行きたい学部が
両方あって、尚且つ、中味のある
講義の大学かぁ…難しいねぇ
今度調べてみようね?」
「あぁもちろん、
これからも一緒だからな?」
そう言ってこめかみにキスを落とす。
美愛は嬉しそうにはにかむ。
***
花宮神社は明○神宮みたいな大規模神社ではないが、なかなか趣のある地元に愛されてる神社、なんだそう。
これはお袋からのいらない話しにあった。
「結構並んでんなぁ~」
神社に到着し、お詣りのために並びだして20分くらいたっただろうか、周りが騒がしくなり、『…8、7、6…』カウントダウンだ。
「美愛」
呼んで目を見つめあった瞬間、『1、0~』と聴こえ俺達は触れるだけのキスをする。
「happy new year!!美愛」
「happy new year…祐君…」
幸せの1年の始まりだ♪