両想い【完】
修学旅行前
正月は静かに過ぎていき、あっという間に日常に戻った。
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「おはよう♪」
今日も西中央駅で一緒になり登校する。
「今日はお買い物、予定通り
モールでできるよね?」
「あぁ、大丈夫
美愛がくれた財布、
今日は忘れなかったから(笑)」
「フフフッ…昨日は焦ったよね~」
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2月始めに、修学旅行でオーストラリアへ行くことになってる。
で、昨日は二人で持ってくものを買うために店まで行き、レジまで商品を持っていって、さぁ、財布を…で初めて忘れたことに気がついた。
明日必ず来ますからって取り置きをしてもらい、今日、改めて買い物デートなわけ。
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俺達はクラスが違うし、班別等も一緒に回れない。
だから、4日間のなかで、自由行動が許される時間は出来るかぎり一緒に居ようと決めた。
で、持ち物も、ちょい恥ずかしさはあるが、お揃いとか、相手に選んであげたりとか、とにかく、離れてても、傍に感じられるよう努力することにした。
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4時過ぎ、学校を出て手を繋ぎ歩き出す。
「あれ?美愛と高城さん…?」
声のした方をみると、久しぶりの葵の姿。
「おぉ~!久しぶりぃ、どした?」