両想い【完】


翌朝、美愛に話をすると、かなり驚いて…


「祐君…夜ご飯とお弁当は、
私がしてもいい?」


心配そうな顔で聞かれた。


「祐君の家のキッチンを借りて
作りおきしたり、家で
今までみたいに食べてもらったり
で、学校の日はお弁当
作ったら食べてくれる?」


「俺としてはすげぇ嬉しいんだけど
甘えていい?」


「うん!役に立てる?
そしたら私も嬉しい♪」


二人で互いに、繋いだ手に力をいれたところで、ちょうど下駄箱に到着。


俺は衝動のままに額にチュッとした。


素早く左手で額をおさえて、上目でみてくる美愛。


可愛いなぁと思いながら頭をポンポンとして、靴を履き替え、また手を繋ぎ、教室へ向かった。


***


修学旅行が来週に迫った2月1日、美愛から『お昼は一緒に食べられなくなった』と、メールがきた。


買い物デートであった後輩の女子に呼ばれたらしい。


一瞬、春の呼び出しを思い出したが、後輩のあの様子から、まぁ、傷付けることはないだろうと思い、『ちなみに場所は?』と聞くだけにしておいた。


『寒いから由美ちゃんのクラスの隣のラウンジ』


それだけの返事がきた。









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