両想い【完】
修学旅行1・友人の悩み
成田国際空港…団体用ロビー
スーツケースは預けて今はリュックなどの手荷物だけで、搭乗待ち。
美愛と今日は、ゆっくり話せてないなぁ。
***
夏から秋へかわるシドニー
空港からホテルへ移動する。
部屋は二人部屋で、普通にツインルーム。
俺は暁人と。
だから気が楽でいい。
美愛は山野とっていってたから、どっちかの部屋で遊べたらいいなって、相談した。
夕食はレストランでしてきたから、今日はもう自由時間だ。
ホテル内は9時までしか歩き回っては駄目ってなってるから見つからないようにしなきゃな。
***
「なぁ、祐…お前さぁ…」
それきり黙ってしまった暁人に顔を向ける。
「どうした?」
「聞きにくいこと、なんだけどさ…
でも、お前くらいしか相談できるやつ
思い付かなくてさ…」
「ふっ…今さらだろ
いいよ、何?」
「祐と美愛ちゃん…週に
何回してる?
あと、一回につき、何回…?」
「なっ…!」
なんてことをいきなり聞いてくるんだ、ビックリした…。
まぁ男だし、いままで他のやつとそんな話をしたことはあるが…
これは…正直に?