両想い【完】


「ん~、それを答えた場合…
お前の助けになるのか?」


「あぁ…まぁ、俺と真琴さ…
あんま、ないんだよ…」


「なに、嫌がられてんの?」


「ん~どうかなぁ…
俺としてはさ、1年近くの片想いで
付き合えるようになったろ?
だから、大事には思うけど、待ってた分
やっぱ、男だし、さ?」


暁人の言いたいことはよくわかった。


「でもさ…真琴は…
キツく拒否る訳じゃないんだけど
けっこ~スルーされてんだよね…
で、変な話だけど、回数、
思わず数えちまったわけ」


「ふぅん…4ヶ月くらい?
で何回だったわけ。
山野はあんまスキンシップも
したがらないタイプだっけか…?
なんか、元カレにイヤなことされた、
とか、聞いたことないのか?」


俺は思い付くままに聞いてみた。


「ん~元カレとかは知んない…
…引くなよ…
……まだ3回…」


『嘘だろ!?』って思わず叫びそうになったけど、暁人の顔をみて何とか止められた…。


「あ~、まぁ、引きはしない
けど、俺的には少ない…かな
あっ、でもほら、俺らは、さ
最初が2ヶ月近く経ってからなんだ
だから、ま、あんまり参考には
なんねぇから、比べんのは止めろ。」


「いや、教えてくれよ…
今はどんくらい?」




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