両想い【完】
どうしようか…俺と美愛の愛し合い方が、果たして高校生カップルの『普通』になるのか、正直わからない。
男性雑誌にそんなのが、書いてあったりするの見たこともあるが、これってかなり個人的感覚なわけで…。
「俺はさ、中2から高1の夏までで
付き合ってた彼女なかでは、
1年くらい付き合ってたやつが
いるんだけど…
そいつとは、するようになってから
月4、5くらい、だと思うんだよな…」
暁人が過去を振り返る。
「あ~、まぁ、俺も今までは
週に1回とかかな…
美愛は…体が大丈夫なときは
もう少し、な…」
過去は本当だが、美愛についてはちょっと控えめに言ってみた。
「え、お前バイトとかあるんだろ?」
「あ、夕飯、美愛んちで食べたり
俺ら親公認で、泊めさせてもらったり
バイクだと案外近いから
結構行き来してんだ」
「へぇ、それで週に2、3?」
「ん、ま、まぁな」
あ、やべぇ、ちょい詰まった…
「……もっとなんだ…?
すげぇ、素直に羨ましいよ
心配すんな、変な想像とか
しねぇから…」
そんな、冗談ともつかない言葉を静かに呟く。
「あ」
コンコン…次の言葉を言う前にノックが聞こえて話は一旦終了とした。