両想い【完】
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「あぁ…だな…」
かなり時間が経ってから暁人が言う。
「俺…真琴にちゃんと話す…
体だけじゃ、ないって…
伝える…
祐…ありがとな…」
「おう、頑張れや」
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翌日は早朝からブルーマウンテンズを楽しみ、クルージングでテーブルマナー教室を兼ねた夕食で1日を終えた。
山野と暁人はクラスが違うので話が出来ず、進展しなかったようだ。
俺は美愛からメールで山野が少し落ち込んでること、暁人へ自分の過去を自分で話そうと決めたことを教えてくれた。
美愛が暁人に話したってことについては、山野は怒らず、踏み出せなかった自分にきっかけになったから、いいんだと言ってくれた…と。
旅行中は無理かもしれないが、暁人と山野はきっと乗り越えられるんじゃないかなと感じた。
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美愛と彼氏彼女になって、心だけでなく、体を繋げたとき、俺は幸せしか感じなかった。
美愛は初めてで、最初の怖さを乗り越えるのに2ヶ月かかったが、それが果たして遅いのか、俺にはわかんない。
俺は直ぐにでも抱きたかったのが正直なところだが、待つことができたからこの幸せがあると今はわかる。
でも、俺らみたいな幸せなカップルばかりでないと初めてわかった。