両想い【完】


***


夕食は決められた時間内に、ホテル内のレストランで自由に食べられる。


私服のままの生徒達が、ざわざわざとしてた。


一斉ではないが、まぁだいたいが7時頃に来ていたようだった。


俺と美愛は7時を過ぎてから席に案内してもらった。


***


「今日は歩いたな~
足疲れたぁ…」


座りながら美愛に話しかける。


「うんっ!
ひさしぶりに歩きデートだったね♪
最近は祐君のバイクでが
多かったしね」


笑顔で返事をくれる美愛の後ろに、店に入ってきた暁人と山野が見えた。


今日の自由行動、朝はかなり不安がっていたが、あの様子…少しぎこちなさはあるが笑いあってる…なら二人は大丈夫だろう。


そんな二人をみて、無意識で口元が笑っていたらしく『なぁに?』と言って美愛が振り向く。


そして丁度席に着く二人をみて、俺のほうに向き直りながら笑顔になった。


そこでウェイターが料理を運んで来たので、楽しく食事をした。


***


しばらくホテルの庭などで二人でいたが、部屋に送り『また明日』と俺も部屋に戻った。


***


部屋に入るとかすかにシャワーの音がしていたので、暁人が使ってるんだと分かった。





< 340 / 364 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop