両想い【完】
「あぁ、俺も、K大で出すよ
理工学部かなぁ
美愛は医学部じゃなくなるの
親は?」
「ん…何も言わないよ。
でも、心理学…学びたいって言ったら
ただ、頑張れって」
「なら、校舎もおなじだな!
俺はまだまだ判定も悪いし
頑張んないと一緒にランチとか
出来なくなるんだよな…
よしっ!!」
それから集中して、気が付くと午後の2時前になってて、お腹が空いてる…。
「美愛…腹へった…」
呼び掛けると『フフッ』と笑って片付け始める。
俺も慌ててしまいこみ、図書館前にあるカフェレストランに二人で入る。
***
ランチタイムを過ぎたため、すぐに食事が出てきた。
俺はミックスグリル、美愛はグラタン。
ここは安くて美味くて、量も多いから俺は気に入ってる。
きっと、山野も好きだろう、なんてふと思い浮かべた。
***
食べ終わりまた図書館に戻り、勉強を開始。
ふぁ~ぁ…
腹がキツくなり、眠くなってきた…。
ヤバい…
「ちょい、顔洗ってくる…
ねみぃ…」
そう、美愛に伝え化粧室へ向かう。
2月の冷たい水で顔を洗う。
ふぅ~、少しスッキリ…
美愛が渡してくれたタオルで拭いてまた席に戻る。