両想い【完】


またしばらく集中…気が付くと窓の外は暗く、閉館時間も迫ってる。


「美愛、そろそろ帰ろう
今夜はオムライス、宜しく♪」


***


すっかり暗くなった街を二人で手を繋ぎ歩く。


ほんと、何でもない日常。


でも、俺はこんな毎日が幸せで、美愛とずっとこんな風に歩くためにも、K大合格は絶対だと、静かに闘志を高めていった。


***


美愛の家でオムライスを食べて、美愛の部屋でまったり。


「美愛…一週間、旅行で
触れられなかったから…いいか?」


肩を抱き寄せながら聞くと、真っ赤な顔を縦に振る。


それをみた瞬間、唇をあわせる。


***


やっぱり、最高の時間だった。


遅いから…と思いながらも我慢できずに2回…愛してしまった。


それでもほんとは足りなくて、美愛が欲しくて欲しくて堪らなくなる。


でも、時計を見るともうすぐ10時になる。


名残惜しいけど…美愛の体にたくさんのキスをして、時々は強く吸い付くように。


紅い華がたくさん…


「祐君…明日の体育…
着替える時に見られちゃうよぉ…」


恥ずかしそうに体を隠す美愛。


愛しくて最後にまた一つ、胸元につけてしまった…。






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