両想い【完】
うちはマンションで、賃貸にしやすいのもあるし、俺を一人にするよりは、生活費を渡して、美愛の家族に管理してもらったほうが、こそこそされるより、よっぽどいいと思ったんだろう。
俺にしたら、普段もあまり美愛の家族に会わないし、今日だって抱いてきた。
いつも美愛といられるなら、親の監視があっても全く問題ない。
「あっ、学校は?
大学は平気だろうけど…
あと1年ある高校は?」
「別に?問題ないでしょう?
二人で同棲させるっていうんじゃないし。
まぁ、井上さんと許可は貰いに行くわよ。」
「あぁ、そうして。
あとで騒がれたら面倒だし。」
「はいはい…
あんたはK大学合格だけを
今は考えなさいよ?」
***
なんともいえない好運。
あと、1ヶ月半で一緒に住める。
部屋に戻り、早速美愛に電話した。
電話の向こうの美愛は、まだ聞いていない話しだったらしく、大興奮♪(笑)
まぁ、クラスメイトとかは煩いから、ごく少数の仲間にだけ打ち明け、他は秘密にしようということにした。
電話の向こうの美愛が急にテンションを下げる。
「あ…どうしよ…」
「ん?何がどうしよ?」