両想い【完】
未来へ
春休み、俺はカラオケのバイトを止めることにした。
本気で勉強する気になったし、美愛の母親から葵の家庭教師をしてほしいと頼まれ、週に2日、みることにした。
葵はサッカー推薦だが、成績を下げるわけにもいかず、頑張らなくちゃいけないらしい。
練習が早めに終わる月曜と木曜日、帰りに葵が美愛の家に寄ってくれるので、俺は待ってればいいし、葵とはまぁ、知ってる仲だし?いい条件でバイトが出来てよかった。
葵の家は美愛のところからさらに5分ほどいったところらしい。
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春休み中はバイクで遊園地に行って遊んだり、加菜ちゃんを含むいつもの6人で、春なのに何故か鍋パーティーしたり、楽しく過ごした。
そして、受験に向けて予備校の春期講習にも行ってみた。
それなりに収穫はあったが、最終日の模試は…まだ満足いくものではなく、夏もガッツリ講習漬けになりそうな予感だ。
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4月8日、始業式。
今日から高3。
思えば去年のこの始業式の日に、美愛を初めてしっかり見たんだった。
そして恋をして…。
いたって普通の俺達の恋愛。
特に大事件も、特別な環境でもなく、極々普通。