両想い【完】
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こんな風に新生活はスタートした。
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学校の授業は受験モードのため、容赦ない進み具合でついていくのが結構大変。
でも、家に帰り、美愛と二人で復習すると、何故だか理解できる。
葵も、サッカーとの両立に懸命に努力していて、家庭教師中の俺には、真面目にしてる。
食事中とかは、まぁ、美愛をからかったりもしてるが、俺達を困らせようとかはなく、いいやつでいてくれてる。
バイクで遊びに行くのは、月に1、2回になってしまったが、美愛んちのガレージでいつでもいじってられるし、寂しくはなかった。
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聡は加菜ちゃんとは、『付き合えない』と美愛に謝ってきた。
美愛は『気にしなくていいよ』と、言ってた。
理由は聞かなかったが、友情以上のものが、きっと感じられなかったんじゃないかと、勝手に思ってる。
聡にも、暁人に山野が居るように、必ず最高の恋人ができるはずだと、信じてる。
まっ、そんなんは、言わないけど。(ぜって~バカにして大笑いするに決まってるからな )
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暁人と山野は、あれから徐々に触れあうようにして、夏前から、ようやく暁人が焦らない位の関係になったらしい。