両想い【完】


***


5月5日の俺の誕生日は、日曜日。


美愛がビターチョコのケーキと俺の好きなハンバーグを作ってくれて、プレゼントは革のブレスレット。


嬉しくてその夜は、寝ることが出来なかった…っていうか、美愛を寝かせることはなく、朝を迎えてしまって、翌日の授業は二人してヤバかった(笑)。


***


夏休み、予想通り、俺は夏期講習を受けることにした。


聡と、暁人もだ。


美愛は理系から文系に変えたことて大変らしいが夏は自宅学習で、頑張ってみると言ってた。


で、俺がみられない日には葵を教えて貰うことにした。


ヤキモキ、しないわけじゃないが…葵のことを信頼して、自分の成績のためにもそうした。


***


夏から秋、そして冬になり…


***


「美愛、どっちから見る?」


今俺と美愛、そして聡はK大学の合格発表掲示板に向かってる。


「別々で、また、ここに集まろ?」


「了解、じゃ、聡、行こう」


俺と聡は理工学部の掲示板へ、美愛は文学部の掲示板へ。


***


俺と聡が待っていると、美愛がかなりの勢いでかけてくる。


そして…


「番号…あったよ!!」


抱きつきながら話す美愛。


受け止めながら『俺達もだ!』と大声で答えてた。









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