両想い【完】


「…ゆ、うくん?怒って、るの?」


返事をしない俺に少しおどおどしながら、聞いてくる。


「いや、平気…。次、どこ?」


嫌な思いもしたが、美愛と会えたのも結果良かったってことだな。


***


1時を過ぎたので、フードコートに入り昼食をとって、また、ブラブラと見て回る。


夕方になり、スター○ックスにはいり、休憩した。


「祐君、あらためて、お誕生日おめでとう♪
これ、プレゼント、ですっ。」


一息ついたころ、由紀が俺に向かってラッピングされた小さな箱を差し出してきた。


正直、どうしたらいいのか迷って、何も言えずにいた。


別れてくれと、俺の気持ちを伝えていてプレゼントを貰うとか…どうなのか?


「今日は…デート…ありがとうね?
美愛ちゃんみつけて…
なんか勝手にイライラモヤモヤしちゃって
声かけたけど…祐君は…
嫌だったんだと思うけど…
あたしは美愛ちゃんとふつ~に
話せてよかった、な。
…女子には結構酷く言われてたりして…
あたしも…それを信じてるとこあったけど…
違った…。
男子だからとか、そんなんじゃなくて、
相手が誰でも態度とか気持ちとか
変わんない子なんだなぁって…」

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