両想い【完】

体育祭練習1・アイス



6月も半ば、かなり暑い日が続いてエアコンのある教室から出るのが、かなりダルい…。


あれから俺は時間があればそれまでより聡のクラスに行き、美愛となるべく関わるようにした。


かといって、ベタベタしたりしつこいとマイナスだろうし、美愛への周りの目もキツくなりそうだからその辺が難しい。


今は昼休み、あれから美愛は時々だが、おかずとか作って俺たちに食べさせてくれるようになった。


俺らに弁当があったり、学食でも困らないような、ミニサンドウィッチだったり、唐揚げをコンビニみたいに串にさしてくれたり、いろいろだ。


もちろん、山野が第一、で、俺ら二人が言えばくれる。


美愛からは持ってこない。


葵とのことを話してから、美愛は少し考えたらしく、自分から男子に親しげに接するのを今まで以上に気を付けているようだった。


俺もまだ例外ではない、んだよなぁ。


そこが悲しい…。


***


相変わらず美愛は、呼び出され告られてる。


最近ではあの、サッカー観戦の翌日だ。


山野に、聞いてないのに事細かに報告された、話しによると…


今回はS2の猪瀬勝利(いのせしょうり)という、バスケ部のやつだ。


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