両想い【完】
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来週土曜に体育祭がある。
今は昼休みでラウンジで四人、種目は何に決まったかを話していた。
とは言っても、俺だけが違うクラスなので3人は昨日から知ってたんだが。
俺…100m走・色別対抗リレー・騎馬戦
聡…色別対抗リレー・騎馬戦・綱取り
美愛…色別対抗リレー・借り物走・チア応援
山野…障害物走・100m走・チア応援
四人揃っての種目はなかったが、俺は美愛のチアが見れるのがスゲェ嬉しいっ!!
約2週間はそれぞれ練習が続く。
特にチア応援は練習がキツいが、体育祭の中でも評判もよく、毎年参観者からも、大きな拍手がある。
実は二人は去年も参加した経験者なんだとか…。
俺…見逃してたのか?
そういや、確か…当時の彼女が選ばれなくて、ふてくされていて、しっかり注目出来なかったんだ…。
スゲェ悔しい…
「んじゃ、明後日の木曜にリレーは練習だな、
色別だから祐だけ敵な?」
「そんなん言うけど、負けねえよ?」
聡に軽く返しながら、教室へ戻った。
「今日からチアは練習なの、
一緒に帰れる日が少なくなるけど、
その代わり頑張るからねっ!!」
一緒に帰るのが、だんだん普通になってることに喜びを感じた。