両想い【完】


***


来週土曜に体育祭がある。


今は昼休みでラウンジで四人、種目は何に決まったかを話していた。


とは言っても、俺だけが違うクラスなので3人は昨日から知ってたんだが。


俺…100m走・色別対抗リレー・騎馬戦


聡…色別対抗リレー・騎馬戦・綱取り


美愛…色別対抗リレー・借り物走・チア応援


山野…障害物走・100m走・チア応援


四人揃っての種目はなかったが、俺は美愛のチアが見れるのがスゲェ嬉しいっ!!


約2週間はそれぞれ練習が続く。


特にチア応援は練習がキツいが、体育祭の中でも評判もよく、毎年参観者からも、大きな拍手がある。


実は二人は去年も参加した経験者なんだとか…。


俺…見逃してたのか?


そういや、確か…当時の彼女が選ばれなくて、ふてくされていて、しっかり注目出来なかったんだ…。


スゲェ悔しい…


「んじゃ、明後日の木曜にリレーは練習だな、
色別だから祐だけ敵な?」


「そんなん言うけど、負けねえよ?」


聡に軽く返しながら、教室へ戻った。


「今日からチアは練習なの、
一緒に帰れる日が少なくなるけど、
その代わり頑張るからねっ!!」


一緒に帰るのが、だんだん普通になってることに喜びを感じた。



< 82 / 364 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop