両想い【完】
「美愛ちゃん…」
そっと呼び掛けるとこちらを向いた。
「!祐君っ!来てくれたの?
今日は会えてなくて…
お休みかと思っちゃったぁ~」
ニコニコしてそう言う。
「あぁ。来てたよ。…どう、だった?
頑張れたか?」
しゃがみはしなかったが、体を寄せてあまり周りに聞こえないようにしてたずねた。
俺が何を聞いたのか分かったらしく、頷くが直ぐに首を斜めにしてしまった。
「でも、どうなのかな…
もっともっと言葉も選んで
一生懸命できたの、かなぁ…」
泣きそうな顔になりながら、話す。
「帰り、一緒に帰ろう?聞かせてくれる?」
「聞いて欲しい…
でも今日…水曜だよ?」
「あっ、あぁ~チア待ってたら無理、かぁ…」
「う、ん…」
「なぁ?俺は美愛ちゃんと今日のうちに
話がしたい。夜、俺のバイトが
終わってから、結構遅いけど、
電話だめかな?」
「いいの?疲れてるのに…私
…祐君に甘えてる…でもね?
私も祐君に話がしたい…聞いてほしいよ…」
「俺が望んでんだ。
なら、バイトが終わったら電話する。
今日は9時までだから、待っててな?」
しょんぼり顔が、嬉しそうな笑顔になり俺を見る。
「待ってるっ!!ありがと!
なんだか元気でたよ?祐君凄い!!」