座敷わらしのしのぶちゃん♪
ああ、何か悪い夢見た


就活で落ちまくって私、ちょっと病んでるんだ


何てったって49連敗だし…


とにかく、悪夢は忘れて早く仕事探そう


いつまでも仕送りしてもらえないしね


それにしても………


胡散臭い社長に


腹黒ネクラ


そしてド変態女装野郎


………………………………………


…………………………


………………


………


「この場合、胡散臭い俺が一番マシだろ?ヨネクラどう思う?」


「社長…腹黒ネクラの僕なんかが発言するなんて、生意気ですが……やはり、僕ごときが意見なんて言えません…」


「ちょっと、私の獲物よ。みんなは構わないの。せっかく、面白いオモチャが手に入ったんだからっ。ウフ!」


「うるせぇ、このド変態女装野郎がっ!お前のせいでしのぶちゃんこんな事になってるんだぞ」


「はあ?変態野郎って言うなよ、ったく、何だよ。こんなにも美しい俺のどこが悪いっつーんだよ?」







微かに聞こえてきた会話を寧ろ、悪夢であって欲しいと願いながらぼんやりする頭で聞いてみる。


「あのぉ…、これは悪夢ではないのでしょうか………?」


「僕なんかが言うのもなんですが…悪夢ではありませんよ。しかも思っている事が全部声に出ていましたよ、しのぶちゃん?クスッ」


腹黒ネクラがメガネの真ん中を人差し指で上げながら言った

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