座敷わらしのしのぶちゃん♪
「お葬式?」


「そっ。だけど、ちょっと理由ありでね。だけど大丈夫、木建とヨネクラと俺も一緒だから。今回はかなりシークレットに進めたいと先方からの希望でね。うちのメンバー以外のキャストは来ないんだ」


「はい…」


小さい声ながらも返事はするものの、急な重要任務に不安が隠しきれない


「私、お葬式とか行った事なくて…」


正直に言ってみた


「あーら、しのぶちゃんはただ居ればいいのよ。緊張する事ないわよ」


と今、出社してきたばかりの木建さんが側に来て背中を撫でてくれる


なんか、こういうの落ち着く


ん?なんだ?


「木建さん、私の背中はそんな下までありません!セクハラで訴えますよ」


「あら~ごめんねぇ。胴が長くて解らなかったわ」


と悪びれる事もなくさっと私から離れる


うっかり見た目で油断してたけど、この人ガッツリ男じゃん


油断大敵、大敵

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