Snow Drop Trigger
※ ※ ※ ※ ※
喫茶店のとある一角。
4人座りのテーブルを2つくっつけたそこに、俺たちは居た。
評判の喫茶店なので、俺達以外にも同高校の学生や、他校生、一般の方々等様々な人が行き交っていた。
「ふぅー、やっぱり勉強の後のキャラメルマキアートは最高だねぇー!」
桃瀬が良い笑顔で口に少しだけ泡をつけてそう言うと、すぐさま康介が爽やかなツッコミをいれた。
「桃瀬、口に泡付いてるぞ」
「えぇっ!?
うあぁ、恥ずかしいぃ……」
頬を膨らませて顔を赤くする桃瀬も何だかとても珍しいので、いつも弄られる涼弥や亜衣がすごくニヤニヤしていた。
康介はというと、悠太と同じブラックコーヒーを頼んでいて大人の余裕を醸し出していた。
涼弥は豆乳ラテ、亜衣はロイヤルミルクティー、俺はカフェモカを頼んだ。
喫茶店で放課後を過ごすなんて、何だかとてもオシャレだと思う。
そんな中、この喫茶店が初めてだったのか目を輝かせる秋子さんは、シフォンケーキを口いっぱいに含んで話し始めた。
「ふぉふぇふぉっへもふぉいひぃほ!」
「……汚いので飲み込んでから喋ってください、秋子」
「んっ…………。
いやぁ、噂に聞いていたけど本当に美味しいね!」
残りのシフォンケーキをフォークで刺し、また口に運ぶ秋子さんとは対象的に、春也君はアメリカンコーヒーを片手に読書の真っ最中だった。
所で彼は一体、何を真剣に読んでいるのだろう。
そんな疑問を抱きながら俺は自分のカフェモカのカップを持ち上げた。
飲もうと口を付けようとした時、カフェモカが突然泡立ちはじめた。
「えっ」
何もしていないのに泡立ちはじめたので、慌てて手から離してテーブルに起き、危機を感じたので椅子から立ち上がった。
それを見ていた康介達はキョトンとした表情を浮かべたが、秋子さんの声で皆の表情が変わった。
「皆、下向いて!
早く!」
「えっ?
どおしたの、秋子ちゃんー?」
「少しだけ下を向いて目を閉じてて!
後で目が見えなくなっても知らないよ!」
その発言に呑気な桃瀬達も下を向いて目を閉じ始めた。
周りの人達が何事かと俺達を見ているが、それに御構い無しで秋子さんは油性のマジックペンを取り出して空中に何かを書き始めた。
その刹那、喫茶店を眩い光が包み込む。
眩しさに思わず目を閉じる。
そしてその後、破裂するような音を聞いて、恐る恐る目を開く。
「あのまま飲んでたら危なかったねぇ」
そこには意地悪気に笑みを浮かべるも何処か焦りを感じさせる秋子さんと、本を閉じて破裂したそれを見る春也君。
桃瀬達も目を開くと何が起こったか分からないと言うような表情をしていた。
そして、周りがいつにも増してざわつき始めた。
「……まさか、飲食物が破裂するなんてね」
春也君のその言葉に、俺も同感だ。
俺のカフェモカが、爆発した。
喫茶店のとある一角。
4人座りのテーブルを2つくっつけたそこに、俺たちは居た。
評判の喫茶店なので、俺達以外にも同高校の学生や、他校生、一般の方々等様々な人が行き交っていた。
「ふぅー、やっぱり勉強の後のキャラメルマキアートは最高だねぇー!」
桃瀬が良い笑顔で口に少しだけ泡をつけてそう言うと、すぐさま康介が爽やかなツッコミをいれた。
「桃瀬、口に泡付いてるぞ」
「えぇっ!?
うあぁ、恥ずかしいぃ……」
頬を膨らませて顔を赤くする桃瀬も何だかとても珍しいので、いつも弄られる涼弥や亜衣がすごくニヤニヤしていた。
康介はというと、悠太と同じブラックコーヒーを頼んでいて大人の余裕を醸し出していた。
涼弥は豆乳ラテ、亜衣はロイヤルミルクティー、俺はカフェモカを頼んだ。
喫茶店で放課後を過ごすなんて、何だかとてもオシャレだと思う。
そんな中、この喫茶店が初めてだったのか目を輝かせる秋子さんは、シフォンケーキを口いっぱいに含んで話し始めた。
「ふぉふぇふぉっへもふぉいひぃほ!」
「……汚いので飲み込んでから喋ってください、秋子」
「んっ…………。
いやぁ、噂に聞いていたけど本当に美味しいね!」
残りのシフォンケーキをフォークで刺し、また口に運ぶ秋子さんとは対象的に、春也君はアメリカンコーヒーを片手に読書の真っ最中だった。
所で彼は一体、何を真剣に読んでいるのだろう。
そんな疑問を抱きながら俺は自分のカフェモカのカップを持ち上げた。
飲もうと口を付けようとした時、カフェモカが突然泡立ちはじめた。
「えっ」
何もしていないのに泡立ちはじめたので、慌てて手から離してテーブルに起き、危機を感じたので椅子から立ち上がった。
それを見ていた康介達はキョトンとした表情を浮かべたが、秋子さんの声で皆の表情が変わった。
「皆、下向いて!
早く!」
「えっ?
どおしたの、秋子ちゃんー?」
「少しだけ下を向いて目を閉じてて!
後で目が見えなくなっても知らないよ!」
その発言に呑気な桃瀬達も下を向いて目を閉じ始めた。
周りの人達が何事かと俺達を見ているが、それに御構い無しで秋子さんは油性のマジックペンを取り出して空中に何かを書き始めた。
その刹那、喫茶店を眩い光が包み込む。
眩しさに思わず目を閉じる。
そしてその後、破裂するような音を聞いて、恐る恐る目を開く。
「あのまま飲んでたら危なかったねぇ」
そこには意地悪気に笑みを浮かべるも何処か焦りを感じさせる秋子さんと、本を閉じて破裂したそれを見る春也君。
桃瀬達も目を開くと何が起こったか分からないと言うような表情をしていた。
そして、周りがいつにも増してざわつき始めた。
「……まさか、飲食物が破裂するなんてね」
春也君のその言葉に、俺も同感だ。
俺のカフェモカが、爆発した。